WIRE-X第1回講演会報告

 令和5年8月3日(木)13時より、電気通信大学UECアラインスセンター内100周年記念ホールにて、WIRE-Xコンソーシアムのキックオフ講演会を実施しました。

石橋教授によるコンソーシアム設立宣言

イベントでは50人程度の会員が参加し、活発な質疑応答、議論が行われました。講演については、以下の通りです。

■ 総務省 総合通信基盤局 電波部移動通信課 新世代移動通信システム推進室 増子 喬紀室長 「通信で創る新しい社会を目指して~5Gのその先へ~ 」

 増子室長からは我が国の無線通信に関する研究動向および政策についての講演と共に、WIRE-Xコンソーシアムの活動を通して、幅広い知識を持ち、世界の第一線で活躍できる技術、人材の育成に貢献してほしいとの激励を頂きました。

増子室長による講演の様子

■京都大学 林 和則 教授「無線通信に現れる線形逆問題の解き方」 

 京都大 林教授からは高度化する無線通信技術を理解するための基礎理論に関する講演を頂きました。多数の学生・若手研究者から活発に質問が行われました。

林教授による講演の様子

■名古屋工業大学 和田山 正 教授「深層学習·深層展開に基づく無線通信設計」

 名工大 和田山教授からは近年重要となっている深層学習、深層展開についての基本から最新の手法までについて講演を頂きました。人工知能を組み合わせた無線通信設計は6Gと呼ばれる次世代規格でも注目を集めており、出席者と熱のこもった質疑が行われました。

和田山教授による講演の様子

 講演会後も、多くの出席者が熱をもって講演内容について議論しておりました。本コンソーシアムでは、引き続き、日本国内の無線通信分野の活性化、技術力向上に貢献していく予定です。