受賞

石橋功至研究室の荒井甲さん(情報・ネットワーク工学専攻博士後期1年)、奥井滉史さん(同専攻博士前期1年)が、2023年10月10日(火)~10月13日(金)に香港で開催されたIEEE Vehicular Technology Conference(VTC)2023-Fallにおいて、IEEE VTS Tokyo / Japan Chapter 2023 Student Paper AwardおよびYoung Researcher’s Encouragement Awardを受賞しました。

同学会は、専門部会(39 Societies/7 Technical Councils)があり、それぞれ学会開催、論文誌の発行、技術者教育等の活動を行っており、IEEE Japan Councilでも38ものChapterが独自の活動を行っています。

荒井さんが受賞したStudent Paper Awardは、国際会議IEEE 2023-Fallにおいて学生により発表された論文の中から、優秀かつ新規性の高い論文に対してIEEE VTS Tokyo / Japan Chapterから与えられるもので、今回は2名に授与され、奥井さんが受賞したYoung Researcher’s Encouragement Awardは、学生による発表を奨励する賞として今回は18名に授与されました。(詳細

【賞名】Student Paper Award
【受賞者】荒井 甲
【発表題目】Self-Calibration for Channel Estimation in Hybrid Millimeter-Wave MIMO Systems【著者】荒井 甲、石橋 功至

【賞名】Young Researcher’s Encouragement Award
【受賞者】奥井 滉史
【発表題目】Scalable Network-Assisted Full-Duplex Cell-Free Massive MIMO With Limited Fronthaul Capacity
【著者】奥井 滉史、安藤 研吾、Giuseppe Abreu、石橋 功至

感謝状を授与されました

石橋功至教授(先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター)が、電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティより編集活動感謝状を授与されました。

本組織は、電子情報通信学会の研究専門分野における部門の1つで、本学会が関わる「電子」「情報」「通信」の3つの伝統的な領域の基礎を幅広く支え、これらの領域を掘り起こして先進的な新しい領域の創生につながる研究活動を積極的に支援し推進する事を理念としています。

本感謝状は、本組織において査読委員をつとめ、情報通信分野への貢献が評価されたことによるものです。(詳細

WIRE-X第2回講演会報告

 令和5年8月24日(木)13時より、電気通信大学 創立80周年記念会館にて、WIRE-Xコンソーシアムの第2回講演会を実施しました。

 第2回講演会では米国ノースイースタン大学 Josep Miquel Jornet教授が登壇され、4時間以上に渡って、テラヘルツ通信の基礎から応用まで様々なトピックについて講演がありました。イベントには50人程度の会員が参加し、長時間に渡って、活発な質疑応答、議論が行われました。

 講演会後は、ソーシャルネットワーキングイベントが実施され、多くの出席者が熱をもって講演内容について議論しておりました。本コンソーシアムでは、引き続き、日本国内の無線通信分野の活性化、技術力向上に貢献していく予定です。

WIRE-X第1回講演会報告

 令和5年8月3日(木)13時より、電気通信大学UECアラインスセンター内100周年記念ホールにて、WIRE-Xコンソーシアムのキックオフ講演会を実施しました。

石橋教授によるコンソーシアム設立宣言

イベントでは50人程度の会員が参加し、活発な質疑応答、議論が行われました。講演については、以下の通りです。

■ 総務省 総合通信基盤局 電波部移動通信課 新世代移動通信システム推進室 増子 喬紀室長 「通信で創る新しい社会を目指して~5Gのその先へ~ 」

 増子室長からは我が国の無線通信に関する研究動向および政策についての講演と共に、WIRE-Xコンソーシアムの活動を通して、幅広い知識を持ち、世界の第一線で活躍できる技術、人材の育成に貢献してほしいとの激励を頂きました。

増子室長による講演の様子

■京都大学 林 和則 教授「無線通信に現れる線形逆問題の解き方」 

 京都大 林教授からは高度化する無線通信技術を理解するための基礎理論に関する講演を頂きました。多数の学生・若手研究者から活発に質問が行われました。

林教授による講演の様子

■名古屋工業大学 和田山 正 教授「深層学習·深層展開に基づく無線通信設計」

 名工大 和田山教授からは近年重要となっている深層学習、深層展開についての基本から最新の手法までについて講演を頂きました。人工知能を組み合わせた無線通信設計は6Gと呼ばれる次世代規格でも注目を集めており、出席者と熱のこもった質疑が行われました。

和田山教授による講演の様子

 講演会後も、多くの出席者が熱をもって講演内容について議論しておりました。本コンソーシアムでは、引き続き、日本国内の無線通信分野の活性化、技術力向上に貢献していく予定です。

WIRE-Xコンソーシアムの設立について

【概要】

  国立大学法人 電気通信大学 先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター(AWCC: Advanced Wireless and Communication Research Center)は、将来の無線通信技術の研究開発、標準化提案において、世界的な競争を牽引できる無線通信技術者の養成を目指し、次世代無線通信技術イノベーション創生コンソーシアム(WIRE-X:Consortium for Wireless Innovation and
Research Exchange)を設立しました。

  本コンソーシアムでは、産学協働の場を提供することで、大学、企業の垣根を越えて、イノベーションを創出するための人的ネットワーク基盤の形成を推進し、大学・企業間でのマッチング、研究の受託、共同研究支援などを実施することにより、本分野を活性化し、広く社会に貢献することを目指します。

  令和5年8月3日には、コンソーシアムの第1回の会合となるキックオフ講演会を開催し、京都大学 林和則教授、名古屋工業大学 和田山正教授からの講演に加えて、総務省 総合通信基盤局 電波部移動通信課 新世代移動通信システム推進室 増子喬紀室長より講演を頂き、活発な議論が行われました。

【WIRE-Xコンソーシアムについて】

• 国内外トップ研究者による招待講演、会員同士によるフォローアップ勉強会
• 国内外の研究者との密度の高い交流の場を設け、ネットワークの形成・連携を推進
• 若手研究者や学生と、企業研究者のマッチング(共同研究、リクルート)による分野の活性化

・参加企業・大学(令和5年8月3日現在)
企業会員:株式会社KDDI総合研究所、日本電気株式会社、住友電気工業株式会社、株式会社竹中工務店、他一社
大学会員:東京大学、京都大学、大阪大学、東京工業大学、横浜国立大学、名古屋工業大学、東京農工大学、北海道大学、同志社大学、東京理科大学、国立情報学研究所、電気通信大学

・設立日
  2023年8月3日(木)

・WIRE-Xコンソーシアム ウェブサイト
  http://www.awcc.uec.ac.jp/wire-x/

・WIRE-Xコンソーシアム ロゴマーク


本ロゴマークには、国内外の様々なバックグランドを持つ人々を繋ぎ、自由闊達に世界最先端の情報に触れ、議論する中で、国内にイノベーションを起こすための研究の土壌を作りたいという意志が込められています。

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